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韓流登山ブーム到来か?

韓流登山ブーム到来か?
冬ソナ、オールイン、夏の香り、など、近頃は韓流ドラマブームが真っ盛りで、
ソウル行きのフライトに乗ると、団体ツアーの女性陣が大半の席を占領している。
飛行機内のその喧しさは凄い物で、男優さんの写真集、ロケ地の地図を手に、大盛り上がりをしているのである。
一昔前は正式な出張でも、韓国へ行くというと、たいがいは”旦那!ええとこ行きまんな~”とか女性陣からは白い目で見られた物である。
しかし昨今の韓流ブームのお陰で、出張男性の韓国旅行も肩身の狭さを感じなくなってきた。
私の韓国旅行歴史はソウルオリンピック1988年頃より始まる。
それ以来仕事で韓国へ行くことが度々あるのだが、必ず空き日を設定し 仕事と称して韓国の山を楽しんでいる。
実際最近は、日本人でも韓国の山へ行く人が増えていて、店頭で質問される事も結構増え 仕事に役に立ってきているのではあるが、先見の明が有るな!と自画自賛をしている。
ひょっとして韓流ドラマならぬ 韓流登山ブームが来るのではと密かに願っているのである。
今回M氏より紹介があり、韓流登山シリーズを書かせていただくことになったので、よろしくお付き合いをお願いしたい。
今回は具体的な山の紹介ではなく 何故そんなに韓国登山が面白いか?理由など韓国の登山文化について紹介して見たいと思う。
<まず韓国の登山人気だが>
一言で言って、滅茶苦茶に凄い ソウルだけでも登山専門店が何軒有るか全く見当が付かず、(百や二百の数ではない)有名なトボン山の登山口に軒を連ねる登山専門店ストリートだけでも、数えるのが苦しいぐらいに有る。
その上登山道 日本では想像の付かないが、路上に構える屋台登山店も多く これがソレゾレ成り立つ土壌が十分にあるのである。
土曜、日曜日には、人が山を埋め尽くすと言っても決して過言では無いぐらいに登山者が多いのだ。
最盛期の富士山ぐらいの人が普通に歩いていると思って良いのである。
ウイークデイでも、常に山は人だらけ、皆仕事をちゃんとしているのか?と気になるぐらいだ
中心年齢層は20歳~50歳で、これも全く日本と異なっている。
従って滅茶苦茶に賑やかである。
私が昨年全羅道 知異山に行った折り 高校生の登山グループ(多分100人以上)が次から次とドンドン上がってきて 夕方寒い中でも平気で食事を作っていた。
全員揃いのザック(学校名と番号が打ってある)を使っているので、高校登山部であると推測されるが、本当に皆 元気が良いのに圧倒されたのである。
我が国では登山は健康運動というイメージがあるが、韓国では登山は純粋にスポーツとして皆楽しんでいる。
国民気質もあるが 日本では日帰り登山クラスでは、服装を余り拘らない人が多い、近郊の山などでは、市場で買ったようなシャツとズボン、それにスニーカーのような人も多い、しかし韓国ではそんな人は100%いない 皆高級品で頭の先から足下までバッチリ決め込んでいる。
見た目に大変拘る国民性ではあるが 兎に角凄い! ショップを営んでいる私から見れば 韓国登山市場は宝の山に見えて仕方がないのである。
私も昔 真剣に韓国出店を考えたほどである。
何故出店を止めたかというと 韓流ドラマなど無い時代で、余りに頻繁に韓国出張をするので、家内がなんか悪いことしてるんちゃうか?(ホンマに潔白です!!)とかなり疑われたのが理由である。
今思えば残念だが、私の事だから やっぱり行か無かったことが、今の家庭円満に貢献していると思うのである。
さて話は戻り、? 本題に戻ろう
 韓国の山はどんな山なのですか? 
と言われると、一瞬ちょっとがっかりするが、大半が日帰り登山の山である。
標高は800m~1500mが殆ど 日本人にとっては、高さに関して見る物は無いである。
では何がそんなに良いのか?というと 簡単にアルピニズム登山が満喫できると言う所に着きる
山容は? 
簡単に言えば 私の祖父の名前のように岩松 岩と松で出来た山である。
済州島の漢羅山を除き 全部岩稜の山である。
山自体が、槍ヶ岳や穂高の頂上付近の美味しい部分だけ切り取って、平地にドンっと、置いたような山ばかりである。
それが大阪の生駒山のように、凄く身近に有るのである。
例を挙げるとソウルにある有名な北漢山だが、街のど真ん中ソウル支庁舎前から一時間で登山口に到着する事が出来る。
コースも多彩で、ご年配向きコースから超ハイグレードクライミングコースまで多種多彩なコースが選べる。
見た目の迫力は抜群で、高度何百メーターもある大砲弾丸型 一枚岩の山がそそり立っている。
始めて見た日本人は こんな山どうやって登るのか?と尻込みする程である。
岩肌に取り付けられた階段やワイヤーを便りに登るのであるが、その高度感は素晴らしい
圧倒的な迫力で岩山が迫ってくるのだ。
私の家内の話だが、昨年白雲台に遊んだ折、帰日してから4日目に成るのに、手が震えて文字が書けなかったのだ 理由は岩稜部の数時間 怖くてワイヤーを滅茶苦茶握りしめていたらしいのだ。
慣れないとそれ程凄いのである。
慣れた韓国人は、45度以上有る岩肌をワイヤーに頼らずフリーでスタスタ登る。
落ちれば間違い無しにあの世行きだ。
我々からすると、まさしくサーカス登山である。
恐ろしや!韓国登山者だ
<山小屋>
日帰りが中心の中で、私が知っている中では、雪岳山と智異山に山小屋がある。
日本のように食事のサービスは無い。
全て自炊登山である。
山小屋の一階、屋外に炊事専門のスペースが備えてあり、皆ココでワイワイと炊事をしている。
できあがった物は山小屋内では食事は厳禁だ。
屋外でするのが規則である。
私が昨年泊まった智異山チャントクモク山荘では、お菓子すら小屋内で食べることが出来なかった。
今の韓国には自由な雰囲気のイメージはあるが、少し前までは軍部政権であり、今でも徴兵制度がある国だ。
規則破りは絶対に認められない。
宿泊は全て予約制で、突然に行って泊まることは出来ない。
事前に必ずインターネットか何かで、予約が必要である。
私のような外国人が一人の時は、お情けでお目こぼしがあるが、外国人でも3人なんかになると、多分宿泊は出来ないと想像する。
大変人気があるので物理的に宿泊スペースが限られているのも理由であろう。
後 絶対に語っておきたいのが、
登山の食文化である。
彼らは兎に角よく食べる 山中でも大勢が集まり大々的に弁当を広げ 滅茶苦茶長時間食べまくる 呑みまくるのである
岩だらけの危ない山で飲酒登山など日本ではとても考えられないが、韓国では至って普通なのである。
あれやこれやゴチャゴチャ言わないで 兎に角 山を楽しむのである。
但し儒教国なので上下の礼は、かなり厳しいので、これは心得ておかないと行けない。
そして極めつけは 下山後の反省会だ。 登山口には居酒屋(スルチブ))が延々と軒を連ねている。
キンパプ屋 ソルロンタン屋 ウナギ屋 穴子屋 生イカ屋 など 細かくジャンルに別れている。
日本なら一つの店で、あれこれ出すはずの物が 必ず一つの料理専門なのであるそしてそれが、どの店も大変混んでいるのだ。
あれだけ山中で食べた上に 下山後も反省会で大盛り上がりするのだ 恐ろしや韓国登山食文化である。
かくいう私も 後学のために必ずチャレンジしている。
日本人一人で入ると 必ずお店の人 登山仲間が寄ってきて あれこれ親切にしてくれるのだ。
このおおらかさが 一番の魅力である
日本には 山容、高さ、難易度、奥深さ 景色など、韓国と比較すると 遙かに素晴らしい山がいっぱいに有る。
がしかしだ 韓国でないと この登山食文化だけは絶対に味わえない。
是非皆さんも 韓流登山にチャレンジしてもらいたい。
きっと虜になること請け合いだ。
ちなみに私の店(ヨシミ)には 韓国登山のコース地図、写真などが色々有るので、ご興味のある方々には、ご相談に乗れる。
是非いらしてもらいたい。

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