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韓国の山 白雲台に登る。

<ソウル 白雲台 >
私が20年前に 韓国で始めて登った山ですが、大阪で在日の方が多く住まわれる生野や東成には 白雲台という名の焼き肉屋、韓国食堂が多くあります。
自店の屋号にする程 素晴らしい山で、韓国では象徴的な山であります。
韓国の山でベスト3に入る人気のある山でしょう。
ソウル北漢山にある一つの峰でありますが、街から望む 一際目立つその素晴らしい勇姿は、見る者をこの山に誘うには十分な迫力を有しています。
山容は)
高さ何百メーターという砲弾型の巨岩の峰で、その存在はどんな遠くからでも見ることが出来ます。
一度見たら たいがいの人は、その存在感に圧倒され、登りたくなります。
私も始めてソウルに行き、タクシーの窓から見たときは、あ!!あれは何であろう?!と思ったほどです。
それ以来 出張の都度出来る限り時間を取り色々なコースから行くようになりましたが、今では何回登ったか もう数えることは無理です。
それ程魅力があります。
コースは多彩、凄く多くのルートがあり、初心者向き、超ハイグレードクライミング者向きなど技術や指向に合わせて色々なコースを選べます。
交通アクセス)
登山口によって異なりますが、基本的に都心部 ソウル市庁駅からおおむね一時間で、登山口まで着くことが出来ます。
従って 思い立ったらすぐに行く事が出来る大阪生駒山ぐらいに、とてもとっても便利な山なのです。
便利すぎるかもしれませんが、実はソウルには北漢山国立公園があり、白雲台はその一部の峰なのです。
行程、コース)
コースは無数にありますが、今日は一番ポピュラーなコースを紹介させてもらいます。
ウイドンコース 
地下鉄でソウル北の外れスユ駅で降り、タクシーを捕まえ、ウイドンバスターミナル迄行ってくれ!と言えばOKです。
タクシーは約15分ぐらいです。
勿論駅前から路線バスが頻繁にありますが、日本人にはどのバスが何処へ行くのか?探し当てるのがとても難しいのです。
ウイドンバスターミナル到着してから、入山口迄はドソン寺行きへの乗り合い無料バスを使えば楽です。
乗り合いバス降りたところが、入山口ですので、ここで入山料を払い入山、林間の気持ちの良いなだらか~な登りを50分 その間休憩所、お寺、渓流など通り過ぎると、峠に出ます。
ここに来ると白雲台横に立つ、インス峰の巨岩峰が目前に現れます。
その迫力、その存在感は圧倒的 唖然として見上げるでしょう。
ココが最初のポイント、記念写真を撮り しばらくは景色を楽しんで下さい。
道を左に取り インス峰の左を巻き着くと、今までの低山歩き風の道がアルパイン風に一変します。
巨岩に付いた足場に、足をねじ込んで、取り付いて登ります。
ワイヤー 鉄階段 足場を便りに高度を稼いでいきます。
岩が抉られた足場は無数の人が歩いた事を証明しています。
こう聞くと滅茶苦茶危険そうに聞こえますが、雨の日以外は全く安全に登ることが出来るので、心配はご無用です
もう当たりは岩又岩 覆い被さるような岩を見物しながら40分 最後急斜面を上がると山荘(休憩用)が現れます。
山荘は綺麗に整備され、前に机や椅子が有り 皆ココで小休憩 弁当広げたり お茶呑んだり 木漏れ日の下で気持ちの良い時間を過ごせます。
当たりはキツツキ、リスも多く 食事をしていると リスが遊びに来たりして韓国らしい風景を満喫できます。
登山者の一部は、ココで濁酒を呑むようです。
私も友人に無理矢理(ほんと!)勧められて、何回か呑んでますが、結構呑んでも余り酔うという感じがないので、そんなに神経質になることはないのです。
日本ではこんな岩山で酒を飲む事は、まずしません。
文化の違いを感じる事ができます。
でも酔いすぎると 歩かないで、もうココが今日の最高地点になるのです。
おおらかで良いでしょう?
わたしもこの適当なところが大好きです。
サー出発!! もう30分ほど岩場を頑張ると 城門に到着します。
ココは反対側プッカンドンへの峠になっています。
韓国の城は日本のような平野の城ではなく、山城になります。
解りやすく言えば万里の長城のミニ版 見た目は万里の長城と殆ど同じです
やはり地続きの大陸文化は同じなのだと痛感します
元は北からの外敵侵略から漢城を守る目的で作られた物です。
韓国には日本式の城郭跡城壁が朝鮮半島南部 慶尚道ウルサンの辺にあります。
慶長文禄の役の折り 侵略した秀吉軍が作った城壁です。
私は行ったことがないのですが、一度訪れて見たい所でもあります。
この城門から上が白雲台登山の核心部 クライマックスを飾るにふさわしいスリリングで、高度感抜群の岩場歩きです。文字通り頂上へ急勾配一直線です。
ワイヤーを握り、溝に靴を突っ込み グイグイ上がります。
降りる人昇る人 お互いに譲り合いながら登ります。
強者はワイヤーに頼らず フリーハンドで45度を超える岩場をスイスイを上がります。
見ている方の怖いこと怖くないこと、ドキドキします。
昔友人と上がったとき トラブルがこれでないのかと聞くと 度々あるらしいとのこと、、、 山岳レスキューはフリーハンド登山を禁止しているのだが、気力の強い韓国登山者はあまり言う事を聞かないらしいのです。
私も理解出来ます 恐がり人間 慎重人間は、この国では市民権が薄いのです。
危ないことを平然とやってのけて 始めて男と認められるようです。
この国では女性登山者もガシガシとフリーハンドしてます。
私も10年近く前一度やりましたが、落ちれば100%天国行き 恐がりの私はそれ以来は遠慮する事にしました。
目を横にやると 世界でも有名なインス峰が間近に見ることが出来ます
世界のロッククライマー垂涎の岩場で、
いつもザイルが垂れ下がり トレッカーの目を楽しませてくれます
城門から30分で 頂上です
30人は可能な広め?の頂上に 韓国国旗が、はためいています。
ここからは360度の大展望 ソウル郊外等が一望できます。
真下にある巨岩峰 蟻の戸渡りのような危険なコースなど 手に取るように見ることが出来ます。
大いに盛り上がり 少し下の広い岩場で昼食を楽しむのがお勧めです。
下りは城門まで来た道を返します。
ココでは上り優先などではなく 兎に角互いに譲り合うのです。
城門からは南の方へ道を取り トラバース気味のコースとなり、これも岩歩きの連続 危なくはないのですが ゴツゴツした岩場歩きなので 足腰が結構疲れるのは事実です。
城門より50分このトラバースを続けると ヨンアン門に到着、ココにも楼閣があり コースのポイントになっています。
コースは城壁沿いにドンドンと続きますが 本日は足腰も疲れたので ココで下山ルートを取ります。
道はのんびりとしたコースで木立の中をホイホイと歩くことが出来、50分でお寺の屋根が見えてきます。
この頃には 結構足膝がガタガタ 日本人がいかに岩場のロングコースに慣れていないか解る頃です。
ドソン寺は 兎に角有名で お堂にはパクチョンヒ大統領 チョンドハン大統領の額があり 権力者の大きな庇護があった事が忍ばれます。
今も毎日多くの参拝者が訪れ 受験シーズンなどは、もの凄い人が参拝されるそうです。
日本と全く違う鮮やかなお寺の色、信者さんの熱心なお参り風景(床に額をこすりつけ、又立ち上がる方法、これを延々と繰り返します)
寺より少し下ると入山口に戻り、登山終了です。
さあ売店でメクチュ(ビール)で喉を潤しましょう。
無料シャトルバスも有りますが、帰りはバス道を歩くのをお勧めします。
何故なら、ここからが韓国登山スタイルの総仕上げ 反省会居酒屋通りへ乗り込むからです。
海苔巻き、ソルロンタン屋、鶏肉屋など好きな所へ行くのです。
飲みっぷり、食べっぷりを見ていると、ココは韓国だと実感できます。
行程まとめ)入山口>50分>峠>40分>山荘>30分>城門>30分>頂上>20分>城門>50分>ヨンアン城門>50分>ドソン寺入山口>50分>ウイドンバスターミナル 総合計タイム5時間20分

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