ビブラムソールのお話。

登山靴の多くに使用されている黄色のマークでお馴染みの「ビブラム社」のソール「ビブラムソール」グリップ力・耐久性・耐熱性に優れた、世界に流通している業界ナンバーワンのソールメーカーです。

今年、そのビブラムソールの欠品が相次ぎ、「ソール張替が出来ない」「張替価格が高騰」「ソールが無くて商品が作れない」と言う状況が、今もなお継続し業界に影響を与えています。「ビブラム社大丈夫??」みたいな声も聞かれました。

ビブラム社は、1930年代にイタリアの「Vitale Bramani ヴィターレブルマーニ」さんが登山中の事故をきっかけに設立したメーカーです。ビブラム社の凄い所は、革の靴底が主流だった時代に、ゴムのソールを開発したところです!ゴムと硫黄を混ぜて加熱する「加硫法 かりゅうほう」を最初に採用し、この方法によりゴムの分子が結合し強いソールが誕生したらしいです。

そしてさらに凄い所が、色んなメーカーの注文にこたえ、共同開発し信頼を得ていった所です!今では登山靴に限らず、タウン・ビジネス・スニーカーなどあらゆる靴のソールに採用されています。

今の日本や各国の技術が有れば、ビブラム社に引けを取らないソールを作る事は可能かもしれません。例えばモンベルが独自開発した「トレールグリッパー」も優れていると思います。しかし、自社製品にのみ採用されています。モンベルの靴が合わない人は、その有難味を知る事は出来ません。色んな登山靴メーカーが「トレールグリッパー使わせてよ!」と言う声が出ない限りは・・・

登山靴のソール=ビブラムソール

この決まり事は変わらないでしょう!それだけビブラム社が登山靴メーカーの信頼を得ていると言っても過言ではないでしょう。そして登山靴の進化もビブラムソールあっての事です。

結構長くなっちゃいましたが、決してビブラム社の回し者ではありません。笑 やっぱりビブラムソールは凄いな!ってお話でした。