テントについて・・・。

今年の夏山シーズン、登山の事故が多いですね。と言うより「登山の事故のニュース」が多いですね。ネットのニュースを見ると、毎日新しい登山の事故のニュースがアップされています。「救助要請=悪」のような構図が出来つつあるのが怖いです。

さて、お盆休みが明け、お出かけしたお客様から土産話や相談、質問が寄せられています。その中で、テントのグランドシートのサイズについての質問がありましたので、テントについていくつか書かせて頂きます。画像と合わせてご覧ください。

①グランドシートのサイズ・・・純正の物を使っている方は問題ありません。ブルーシート等をカットしたり他のもので代用している方は参考にして下さい。「テント本体からはみ出ては駄目」です。雨天時、シートの上に雨が溜まります。降水量や斜度によってはテントの下まで雨が溜まり「水溜まりの上にテントを張っている」状態になり漏水します。

②テントポールのゴムの伸び・・・よく見る光景です。ゴムなので年数や保管状況により劣化します。ゴムが伸びた状態で使用すると。ポールの連結部分に隙間ができやすく破損の原因になります。交換用のゴムは販売しています。また最近のテントは交換も簡単に出来ます。

③フライシートとポールの固定・・・フライシートの内側にマジックテープや紐が付いていませんか?必ず固定して下さい。フライシートの内側には、防水コーティングと目止めのテープが貼っています。強風時、テントが揺れる事で、摩擦が起こりコーティングの剥がれの原因になります。   ※付いていないテントもあります。

④フライシートのループの活用・・・テント設営後、4隅だけ固定して終わっていませんか?フライシートの裾には4隅以外にも固定するループがあります。本体とフライシートの間に隙間が出来るように引っ張り、固定しましょう!本体とフライシートが密着すると結露の原因になります。

その他・・・家で保管する時は、高温多湿を避け、出来れば収納袋から出して保管する事をお勧めします。テントに限らず、雨具・シュラフ・ツエルト・スパッツなども同様です。収納袋に詰め込んだ状態よりも、生地へのダメージやコーティングの劣化を軽減できます。