登山靴の足首部分をしっかり締める方法
登山靴は、捻挫の予防や下山時に靴の中で足が前にズレるのを防ぐ為に「ハイカット」になっています。しかしハイカットの登山靴を履いていても、紐が緩いと全く意味をなしません。足首部分を締める事で安全に歩けるのです!
よく聞くのが、「自分ではしっかり締めているつもりなんですけど・・・」確かにしっかり締めて下さい!と言われれば、みんなしっかり締めます。ただ、人の感覚は千差万別、その感覚を共有するのは難しいです。そこで分かりやすく画像を載せておきます。登山靴と足首の周りに隙間が出来ないように締めて下さい。隙間があると隙間の分だけ足が前後左右に動きます。
隙間なく締めるポイント① 足首の角度
登山靴の紐を締める時、どんな体制で締めていますか?立った状態、ベンチに座った状態、地面に座った状態・・・。色んな状態があると思いますが、紐を締める時に「足首の角度」に注意をして見て下さい。足首の角度を90度より開いた状態で締めるようにして下さい。そうする事で、立ち上り足首が90度になった時、隙間なく締まります。逆に90度より閉じた状態で締めると、隙間が出来てしまいます。
どの角度が一番よく締まるのか、ご自身で色々試して頂き、自分の「丁度いい角度」を見つけて下さい。
隙間なく締めるポイント② 紐を引っ張る角度
足首の部分を締める時に「紐を引っ張る角度」に注意してみて下さい。登山靴に対して真横に引っ張って下さい。この時に靴紐の根本を持つとより引っ張り易くなります。
靴紐を横に引っ張る➞フックに掛ける➞左右の持ち手を変える➞靴紐を横に引っ張る➞フックに掛ける・・・この繰り返しです。
斜めや上に引っ張るとなかなか靴紐は締まってくれません。横・上・斜め、実際に引っ張って、締まり具合を実感して下さい。
最後に今回ご紹介しました締め方は、登山道で安全に歩くための一例です。行き帰りや林道歩き等は緩く締めた方が歩き易い場合も有ります。臨機応変に対応して下さい。