登山靴に防水スプレーをかける理由
登山靴購入と同時に、お手入れの方法やどのスプレー&ワックスを使ったら良いのか?と質問を頂き、登山靴のお手入れに対する意識の高さを感じる反面、「ゴアテックスやから何もせんでも、大丈夫やろ?」と言うお客様もまだまだおられます。ゴアテックスは、皆様ご存知、雨は通さないけど水蒸気は通す、まさに夢のような素材です。現在売られている登山靴のほとんどに使われています。ここでゴアテックスを使った登山靴の構造をおさらいしてみます。下記イラストの通りゴアッテクスを表面生地と裏面生地で挟み3層で一枚の生地を成しています。
登山靴のお手入れとは「表面生地」をお手入れすると言う事です。
登山靴に防水スプレー(ワックス)をしないと・・・
重くなる・・・防水スプレーをしないと登山靴の表面生地に水が染み込みます。染み込んだ分だけ登山靴は重くなります。重量を気にして軽い登山靴を買っても、お手入れしないと結局重い登山靴になります。
冷たくなる・・・水が染み込んだ登山靴は冷たくなります。表面生地の下にはゴアテックスがあるので内側まで水が浸入する事は無いですが、温度は伝わります。濡れた雑巾を足に乗せているイメージです。
内側が濡れる・・・表面生地に染み込んだ水は、性質上、乾いた場所を探し広がっていきます。つまり乾いた場所(靴の内側)に浸入してきます。こうなると完全防水のゴアテックスでもお手上げです。