登山靴の簡単WAX加工

革製の登山靴をWAX加工してカッコよく使いたい!と言う方も多いかと思います。登山靴に使われている革は、合成のレザースエードレザーヌバックレザー・スムースレザーだいたいこの4種類です。

合成のレザー・・・比較的安価な商品に使われています。WAXを塗る必要はありません。防水スプレーでお手入れして下さい。

スエードレザー・・・一番多く使われている素材です。1頭の牛から多く取れる為、天然のレザーとしては価格を抑える事が出来ます。表面が起毛している商品が多く、特にWAXを塗る必要はありません。レザー用の防水スプレーでお手入れして下さい。

ヌバックレザー・・・裏革とも言われ、革に厚みがあり丈夫です。本格的な縦走用の登山靴に多く使われています。起毛している商品やオイルを染み込ませた「オイルヌバック」があります。WAX加工で光沢を出す事が出来ます。(起毛している革にWAXを塗ると毛が寝ますので、起毛に戻す事は出来ません)WAXを塗るのが面倒な方はレザー用の防水スプレーでも大丈夫です。

スムースレザー・・・表皮・銀だし革とも言われ、起毛していない革の総称。昔の登山靴に多く使われていました。最近はほとんど見かけません。WAX加工が出来ます。

WAX加工をするメリットは、スプレーよりも水を弾く能力が持続しやすい。細かな傷にWAXが入り傷が目立たなくなる。見た目がかっこいい。デメリットは、時間がかかる。面倒。メンテナンスグッズにお金がかかる。と言った所でしょうか。

WAX加工のような作業が好きな方は、時間をかけて何回も磨いたり、お金をかけて色んなメンテナンスグッズを揃えて良いと思います。地道な作業が苦手、お金かけたくないと言う方は、簡単な手順を書いて置きますので参考にして下さい。

①登山靴の汚れが落ちた状態からスタート(必ずブラシや水洗いで汚れを落として下さい)

②安い物で良いのでレザー用のWAXを用意(必ず防水効果のある物。栄養だけは駄目です。)

③1円玉ぐらいの少量のWAXを指でむらなく塗る(塗りすぎると余分なWAXが残りベタベタします。少量を塗って足らなければ少しづつ足して下さい。ブラシは必要ないです。指で塗って下さい)

④一晩寝かせます。

➄乾いた布(綿100%の目の細かい物)で乾拭きをする(靴に軽く当て、素早く動かし摩擦熱を与える感じ)※布は下記画像や古いTシャツで良い

※③の後にベタベタがひどい場合はWAXの塗りすぎです。濡れた布(綿100%の目の細かい物)を一定方向(後➜前)に動かし余分なWAXを削ぎ落として下さい。

※光沢を出すなら➄の工程を毎日1分で良いので繰り返して下さい。

WAX加工は色んな方法、考え方が有ります。一例として参考にして下さい。