登山靴の「壁」について

ここ数日、登山靴の相談で、「爪が黒くなる」と言うケースが3件続きました。一人はローカット、後の二人はハイカットでした。下山時、登山靴の中で足が前に動き爪が当たり内出血したのが原因です。では何故、登山靴の中で足が前に動いたのか??以下、ヨシミスポーツのホームページにも記載している内容です。画像と合わせてご覧ください。

「つま先が当たる理由を考えましょう!必ず理由が有ります!」

下山時は下方向に重力が働きますから当然靴の中で足は前に前に動こうとします。斜度がきついと、より前に動こうとします。この前に動こうとする足を止めるのが、足首の「壁(かべ)」です。壁と言う表現を使いますが、要はハイカットの部分です。「壁」が高ければ高いほど足が前に動くのを抑える事が出来ます。「壁」で足が止まれば爪があたる事もありません。斜度がきつい登山では「壁」の有る登山靴が有効です!もちろん靴サイズが小さかったり、丁度のサイズで、つま先に余裕のない靴は論外です。ローカットシューズもハイカット部分「壁」が無いので、斜度がきつくなると前に動く足を止める事は出来ません。登山靴がハイカットになっている理由は、捻挫の予防や下山時の足のズレ防止の為です。ハイカットの登山靴を履いていても紐の締めが緩い人も同じく論外です。まずは正しく登山靴を履きましょう!

ご相談に見えた方は、サイズ感に問題は無く、足首の紐が緩かったのが原因でした。紐の締め方をご案内させて頂きました。ローカットの方は、斜度のきつい所様に軽登山靴を購入されました。

同じ様なお悩みをお持ちの方は、足首の「壁」を意識してしっかり紐を締めて見て下さい!